断筆・・・しません。できません(笑) 

 日々は矢のように過ぎ去って、2017年も9か月目を迎えました。
 7月以来、すっかりご無沙汰してしまいました。
 このブログをスタートして14年を経過しましたが、その間で更新にこれほど間を空けてしまったのは初めてかも知れません。
 
 今回、ブランクが空いてしまった理由は・・・特に無いのです(汗)。
 敢えて言うならやはり、「はてなダイアリー」の“アクセス解析機能”が廃止されてしまったことが少なからず私の中の「書こう」、あるいは「書かなければ」という意欲のようなものを削いでしまったことは確かかも知れません。
 ブログ開設当初のように「とにかく誰でも良いので、私の抱えているこの思いを共有してください!」という風な純粋な動機はいつの間にずいぶんと薄れて、最近はもっぱらアクセスの数字を一応毎日チェックしながら、「ああ、こんなにアクセスがあるのだから、そろそろ新しい記事を提供しなくちゃいけないかな」なんて、どこか上から目線で、半ばノルマのような感じで更新してきたようなところも正直、あったのです。コメントを頂ければもちろん嬉しくて、ワタシなりに感謝を込めて返信するのですが、新しい記事を書くときはいわば、実在する誰かではなく、アクセス解析で表れる「数」だけを相手に、義務を果たすために書いてきたような、そんな感じになっていました。
 それでいざ、アクセス解析が出来なくなって、誰かに読まれている実感から遠くなってしまうと、書く、ということの優先順位が自分のやりたい事の中では驚くほどランクを下げていた、という現実に直面したのです。
 もう一方の書く動機、“テーマ=題材”に視点を移せば、このブログを書き始めた頃と比べると、イチオシの太田裕美さんは私が騒ぐまでもなく、世間ではここにきて随分と再評価が進んでいるようですし、聖子さんも大スタアとして高値安定。偉そうに言わせて頂ければ、このブログの役割はもう終えたような気分なのです。内容はともかく、私が裕美ファン、聖子ファンの皆さまに届けるものとしてはもう、14年間で書き溜めた過去記事だけでも充分かも、と。そんな風に考えたりもしていました。
 とは言え、いざ改めて自分で過去の記事を読み返してみると、齢40の独身男が14年の年月を経て独身のまま(当たり前です、ゲイですから)53歳になり、こんな有り様に変化してしてきた経緯が、ありありと記録されているのも確かでして、私個人としてはある意味貴重な、生きてきた証には違いなく、このまま書き終えて凍結してしまうというのも勿体ないように思えたのですね。
 あともう一つ、こうして第三者に向けて「書く」という行為をプライベートで長く続けてきた事は、私のようなバランスの悪い人間が社会にひとり生きていくうえで、時に心を解放する手段であり、時にじっくりと自分を見直す貴重な時間として、欠かせないものであったことは明言できます。書くという行為を通じて、まとまりのない考えを整理し、伝えたいことを筋みちだてる訓練を重ねてきたおかげで、いま50代の私がこうして社会の一員として何とか挫けずに生きていられる。大袈裟ですが、そんな気もしているのです。
 
 そのようなわけで、これからも趣味として書き続けたい気持ちは変わらないのですが、今後は自分が本当に書きたいと思う出来事に出会った時に、その記事を、書きたいタイミングで書きたい。そう思うようになりました。(勿論太田さんや聖子さんが新譜を出してくれた時には、恐らくイッツ・オートマティック!(笑)で記事にしているでしょうけどね。)
 これからしばしば今回のようにブランクが空くこともあるとは思いますが、宜しければ何卒今まで以上に気長に、お付き合い頂ければ嬉しく存じます。