“ピッ”のたのしみ

 年が改まったのを機にスマホの機種変更をしました。変更前のスマホは5年前のモデルだったので、世間では同種のスマホでもいつの間に世代が5世代分も進化していたりしたわけですが、ワタシはもともと物持ちが良い性質で、特に身のまわり品に関しては使い込むうちにどんどん愛着を覚えてしまって、壊れない限りは永遠に使い続けてしまったりするタイプなのです。(物持ちがいいとは言っても、こと“オ●コ”に関してだけはちょっと違うかも知れませんけどね・・・フフフ。)【Amazon.co.jp 限定】BLU(ブルー)GRAND M SIMフリースマートフォン ブラック  【日本正規代理店品】 G070J/BLA-38
 今回5年使ったスマホは、「電池の急激な劣化」や「うっかりトイレに沈没」(←どちらもワタシの経験談。苦笑)などという不幸にたまたま巡り会わなかったこともあって、いくら機種が時代遅れだとしても何ら不自由さを感じずに、いつの間に5年も経過していた、という感じでした。
 そんなふうにすっかり“手に馴染んだ”スマホを手放す気持ちに変わったのは、新年を迎えて文字通り心機一転してみたかったこともありますが、実は昨年の海外旅行の際、写真を撮るたびに大袈裟な「カシャッ!!」というシャッター音が出るのがとても恥ずかしかったのと(消音アプリもあるそうですけどね)、何よりスマホカメラの性能そのものがどうやら、随分と時代遅れになっている気がしたからです。というのは、新世代スマホで写真を撮った友人から送ってもらった写真が、いざパソコンに落として見てみたら、自分の撮った写真とは色鮮やかさの面で全く違っていたから。
 そう、もはや“スマホ”は“カメラ”なのですよね。だから、ケータイとしては不満はなくともカメラとしてはもう取り換え時なのかも、と。そう思えてしまったのです。
 五十路で人生のカウントダウン期に足を踏み入れているとはいえ、まだたくさん旅行もしたい、美味しいものも食べたい、そんな独身中年ゲイとしては、記憶力がどんどん衰えていきつつあるいま、カメラは必需品というわけですね(笑)。
 それでいざ、機種変更してみたら、カメラだけでなくスマホ自体の進化をひしひしと感じたのです。
 実は以前のスマホでもソフトウェアのアップデートをかけたら突然、起動ボタンに「指紋認証」機能が付加されてしまってビックリしたのですが(5年前のスマホにさえ知らぬ間にそんな機能が仕込まれていたことに“恐ろしさ”さえ感じたワタシ・・・)、新しいスマホの機能でつくづく便利だな、と思ったのはおサイフ機能なんです。すっかり北欧かぶれのワタシとしては(苦笑)、先日のスウェーデン旅行でキャッシュを使わないお買い物の便利さを身に染みて感じたりしましたので、日本に帰ってから「現金払い」はいざとなると面倒臭いものなのだな〜、なんて感じていたところでした。
 それが、新しいスマホではプリペイドカードを登録して(それも、カードをカメラに写し込むだけで登録完了してしまうという、便利なようでいて少しコワイ機能つき)、あとはコンビニやスーパーのレジに備え付けのリーダーに、アプリで指紋認証したスマホをかざして“ピッ”とやれば、お財布代わりに使えるようになってしまったわけです。この東京で、ほとんどのコンビニのレジにそんな機器が既に普及していたことさえ、知らなかったワタシ。それでも今は、レジで小銭を探すこともなくケータイを“ピッ”とかざすだけ。その行為だけで何だか自分自身がバージョンアップして“進化”したような、アゲアゲな気持ちになっているという・・・なんとも単純ですよね。既に使っている人からすれば何を今さら、なんですけどね。
 こうして世の中、知らぬ間にどんどん進歩しているわけです。五十路のワタシは完全に周回遅れですけれど、面倒がらずにこうして何とか世の流れに食らいついて、その便利さを享受していかないと「損」なのかも知れないナ、なんて改めて思っているところです。