好きなんです。太田裕美

　ネットで見つけた通信販売の「歌の妖精」（VHSビデオ全６巻、35,000円!）なるものを衝動買いしてしまった。金欠なのに。
　画像も綺麗だし、当時のテレビ番組の再録にしては１曲ごとの収録時間も長くて、ほぼ満足の内容。小柳ルミ子や麻丘めぐみをはじめ、それ以外にも滅多に見られない映像満載で感動ものなのだが、ただ残念なのは、画像に見合う音質を求めたためか、歌唱の映像にレコード録音が被せられているもの（つまり口パク）が少なくないこと。桜田淳子なんて、収録曲７曲全部がレコード音源だ。引退して二度と見られない歌手だからこそ、歌番組での生うたが貴重だと思うのだが。（最も、淳子の場合、２年前のＣＤセットにほぼ全曲生うた映像の素晴らしいＤＶＤが付いたのでファンにはそちらもお勧め。）
さて、お目当ては太田裕美とキャンディーズ。二者とも、生うたが多く、その点では合格。特に、マイフェイバリットの太田裕美は、やっぱり巧かった。ＣＤでも飽きるほど聴いている「赤いハイヒール」なんて、最初、口パクかと思ったら、ちゃんと生で歌ってたのでびっくり。
　この、オリジナル（レコード音源）に限りなく近いけれど、微妙に違うアナザーバージョン、という辺りがレアな感じで最もファン心理がくすぐられる気がする。
　そこを考えて欲しかったな。発売元のナベプロさん。さてキャンディーズの感想はまた今度。