命拾いの軽井沢。中年ゲイの旅

 先日、遅い夏休みをもらって、中年ゲイ独り、長野の北部にあるパワースポットまで車で日帰り旅行に出かけたのだ。
 朝6時に出発して順調に関越に入って、藤岡ジャンクションから上信越道に入ったのが8時半ごろ。順調だわ、と思いつつ、ちょっと気がかりなことがあった。
 車のスピードが思ったように出ない・・・。100キロを越えるとなんだかすごく不安定になって、ハンドルが左右に揺れるし。横風?でもそんなに風は強くなさそうだし、ヘンだな〜、なんて思いつつ、2時間以上も運転しっぱなしでとりあえず疲れたこともあって、サービスエリアに入ったのね。
 で、まだ先も長いし、ということで、ちょっとコーヒーでリラックスしてすぐにサービスエリアを出たのだ。すると、コーヒーが効いたのか、すぐに尿意をもよおしちゃってね。仕方なくまたすぐ次のパーキングに入ったの。
 で、車を停めて、何気なく愛車を振り返って眺めてびっくり!
 パンクしてんじゃん!!
 そう、後ろのタイヤがペッタンコ。これで、ずっと走り続けてきたのかしら・・・と考えて思わずゾゾ〜〜、と背筋が凍った俺。カーステレオでサザンを聴きながら呑気に大声で歌なんか歌ってる場合じゃなく、下手をすれば「バースト」→「大事故」という恐怖のシナリオが進行中だったかもしれないわけで。
 すぐさまパーキング内のガソリンスタンドに入って診て貰ったんだけど、スタンドの店員は“よくここまで・・・”みたいな呆れ顔で。
 結局タイヤはパンクではなくて「劣化」だったのだけど。10年近く履いてるタイヤだったから、バルブから空気が抜けちゃってたみたいで・・・。(タイヤ代をケチって安全を疎かにしてたワタシが悪かったの・・・。)それはつまり、ぺしゃんこになったタイヤだけでなく、4本全部のタイヤが寿命!という恐ろしい事態になっているわけで、スタンドの店員も、こんなことを言って脅かすわけ。
 「ウチではタイヤ交換はできませんけど。イチバン近いインターで降りて、街のガソリンスタンドに行くしかないですね。でも、それまでタイヤが持つか、保証できませんよ!」
 そんなこと言われてもさ・・・。
 でもそこは命知らずのhiroc-fontana、とりあえず古タイヤに空気を入れてもらって、街のガソリンスタンドに行く決心をしたのだ。もう、イチかバチかよ!ここで死んでも本望だわ(ウソよ)!
 お大事に・・・(汗)、と店員に見送られながら、そこからは高速道路を一般道以下のノロノロ運転。数々のスピード狂ドライバーにクラクションで煽られながら、なんとか次の「碓氷軽井沢IC」に辿りつき、そこから20分、やっとこさでタイヤ交換可能なガソリンスタンドに入ったのだ。俺には、軽井沢のガソリンスタンドの店員が、まるで天使のように見えちゃった(ウルウル)。
 タイヤ交換のためには、まずタイヤ業者から取り寄せて、調整などをあわせて4時間くらいかかります、って。うん、何でもいいわ。生きて東京に帰れるなら・・・。
 ここで4時間足止めを食らえば当然、パワースポット訪問計画はポシャっちゃう。
 でも、今こそポジティブシンキングの出番。
 そうそう、気付けばここは、カルイザワじゃん!ちょっと歩けばすぐそばにアノ有名なアウトレットもあるし、命拾いの記念に(笑)ブランド物買い漁りよっ!!
 どこまでも刹那的に生きる、独身中年ゲイがここに。。。。

 ↑右奥から池を囲むように有名ブランドのアウトレットショップが。

 ↑こちらは帰りに立ち寄った市村記念館。近衛文麿の別荘だったとか。

 ↑帰りの中里SAで食べた(何故か)佐世保バーガー。生きてる!てカンジ