なぜゲイは山に登るのか(笑)

 ここのところ、土日も何やかやで用事がいっぱいあって、なかなか自分の好きなことが出来なくなっているのね。
 でもこの7月は暦の関係で土日が5回あって、1回分がオプションでもらえた感じだから、昨日おとといの土日は本当にマッサラな休日で、ずっと前から何をしようか楽しみにしていたのね。
 で、結局、夏だし!ということで(笑)、山登りしようと決めたのだ。
 俺、何を隠そう子供のころに家族で行って以来、ずっと山が大好きで(そのかわり海は嫌い)、履歴書の趣味の欄にも「登山」と書くくらいなのね。元祖“山ガール”よ(笑)。
 それで、一年ぶりの登山に挑戦したわけ。目指すは山梨県にある、みずがき山。日本百名山のひとつで、巨石・奇岩群に囲まれた標高2230メートルの山。
 ちょっとお天気が心配だったのだけど、早朝から中央高速を飛ばして須玉インターを降りて9時に登山口に到着したときは雨もなく、まあ大丈夫かと。
 登山口には若いご夫婦と初老のご夫婦がいて、シングルは私だけ。まあ、こんなもんよ。
 このブログは登山記録のブログではないので、途中の細かな行程は省きますけど、頂上までの往復80km、よく歩いたわ。高速道路にすると1時間くらいの距離らしい。途中はロープを伝って岩場を登ったりもするわけだから、ここまでして山に登る人間ってすごい、なんて改めて思ったりもした。
 何でそこまでして山に登るのか?----そこに山があるからだ。
 俺の場合、そんなカッコいい理由はないのだけど、静かに山の森の懐に抱かれて歩きながら“自然の生命力に触れる”心地よさが多分、好きなのかも。今回は山友達にことごとくフラれて一人での山歩きだったのだけど、鬱蒼とした森の中を歩いていても、不思議と全然寂しくないのよね。木霊(こだま)と言う言葉があるけれど、本当に彼らと交流しているような気がしてくる。自然は一方ではとても恐ろしいものだけれど、やっぱり基本は“優しい”のだと思うのよね。。。それに、一人の山歩きは怪我をしたりしたときの不安はあるけれど、大自然の中で自分と向き合う貴重な時間にもなる。俺も日頃のあんなことこんなこと、いろいろ思い返したり反省したり。でもそれが必ず明日への活力になる。
 それもこれも、すべて山の神様のおかげ。
 ただね、今回は1年ぶりの山登りだけあって、体重が増えるばかり&髪は後退するばかりの中年ゲイにとっては、「体力の衰え」という避けられない現実を思い知らされましたわ。とにかくお腹がつっかえて足が上がらない(苦笑)。すぐに心臓がバクバクする(涙)。で、結局登山口にいた若いご夫婦には大差をつけられ、初老のご夫婦とデッドヒートを繰り広げながら(笑)頂上に到達。ぐったり。
 おまけに頂上は濃霧でな〜んにもみえな〜い!(笑)
 でも、頂上で食べたおにぎりの味はやっぱり格別でした。友達百人できるかな。
 下山中は予想通りどしゃ降りの大雨。レインウェアを着ながらも全身ぐっしょりで、足元は川のように雨が流れる中、命からがら降りてきましたとさ。登りに3時間、下りは1時間半!下山はただただ必死で、な〜んにも覚えてません(笑)
 帰路では日帰り温泉に寄って、若い男の子のしなやかな身体とステキなおじ様の熟した肉体を目で堪能しながら、気分爽快で家路に着いたのでした。これだけはゲイの特権ね(ウフフ)。
↓登山途中に出くわす「桃太郎岩」。不思議な浮遊物体は「雨」です(笑)

↓一瞬、霧の中から姿を現した奇岩を頂上から撮影。

韮崎市営の日帰り入浴施設。入浴料700円。お世話になりました(笑)