九月は名曲が似合う季節

 お久しぶりです。9・11なのですね。思えば、あのあたりから、世界の潮目が変わったのかも、なんて思います。
 そして日本は、災害・災害に明け暮れる“夏の終わり”になっています。
 災害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。
 前にも書いたことがあるのですけれど、日本のほんとうの季節の変わり目は、1月・5月・9月。ワタシはそう思っています。実際に、5月にはもう夏が来て、9月になったら朝晩急に涼しくなりだして、でも本格的に寒くなるのは年が明けてから。もう日本には四季なんてないように思えるのですね。
 そんなわけで、なぜか気づけば色々ともの想いに耽ってしまう、9月。今回は、そんな9月にちなんだ名曲たちを集めてみました。
まずは洋楽から。1979年のヒット曲でタイトルはずばり「September」。アース、ウィンド&ファイアです。

そういえばEW&Fの顔でもあったモーリス・ホワイトさんも、もう鬼籍に入られたのでしたよね。
続いて国産「September」と言えば、この方。竹内まりやさん。この曲も1979年でした。名曲です。

まだ“アイドル期”にいたまりやさん、この曲も詞が松本隆さん、曲は林哲司さんで、聖子さんに共通する布陣でしたね。
聖子さんも1980年のデビュー・アルバム『SQUALLSQUALL(DVD付)で「九月の夕暮れ」という、ビックリするようなベタな歌謡曲を歌っていまして、動画があればここでも紹介したかったのですが・・・。
次は、こちら。「すみれSEPTEMBER LOVE」。個人的にはオリジナルの一風堂が好きだったのですが、90年代にリバイバルヒットしたShaznaバージョンでご紹介します。こちらの方がもしかしたら知っている人が多いのかしら。

さて、大御所ユーミンの登場です。九月の曲を結構作っていらっしゃいまして。この曲は1978年のアルバム『紅雀』に収録された、もろ九月のイメージにぴったりな感傷的な曲です。「9月には帰らない」。

あと、ユーミンは1991年の『DAWN PURPLE』DAWN PURPLEというアルバムに「9月の蝉しぐれ」という、これまたセンチメンタルな名曲を残してくれています。
9月&センチメンタルといえば、やはりこの曲は外せません。太田裕美さんの代表曲の一つで、筒美京平メロディーの金字塔、とワタシは思っています。1977年9月の秋を彩った名曲「九月の雨」。

太田さんは紅白の動画でした。喉を壊していた時期で見ていてちょっと辛いですが、それでも健気に歌い上げています。
そして、実はこの人こそが太田さんフォロワーだったということに軽い衝撃を受ける動画がこちら。久保田早紀さん「九月の色」。

久保田さんのこの曲、1980年9月発売、最高位は51位でした。この成績もなんだかアイドル後期の太田裕美さんっぽくて。その後、エスニック&テクノ路線に走るあたりも、久保田早紀さんと太田裕美さんは実は共通点があるのです。
さて、続いてもライヴァル同士?の9月の曲を2曲。まずは小田さん率いるオフコース。1981年の大ヒット「I LOVE YOU」です。歌詞の中に「九月になれば」というフレーズが出てきます、秋の静けさに満ちた傑作。

迎え撃つは財津和夫さん率いるチューリップの「セプテンバー」。こちら、1972年のシングル「銀の指環」のカップリング曲なのですが、一度聴くだけで「あ〜イイ曲」と言える、知る人ぞ知る名曲です。

 何かと感傷的になりがちなこの季節。最後を締めくくるのは、スタンダードなこの名曲。「September Song」、シナトラのダンディーな歌声です。

では、また。