通勤電車の忌々しい人々〜真夏のスーツ族

 今朝も、いた。蒸し暑い満員電車の中で、ネクタイをぎゅっと締め、背広の上着を着て、汗だくになっている年配のサラリーマン。満員で腕が自由にならないから、満足に汗も拭けない。額や、鼻の頭、上唇まで玉の汗になっている。
 お役人が旗を振っている「クールビズ」など何処吹く風か。民間の企業戦士たちにとってスーツは戦闘服であり、同時に礼服でもあり、また自己のアイデンティティを確認するアイテムなのであろう。冒頭のような汗だくサラリーマン、確かに少しづつ減ってはいるものの、消えることはない。
 もちろん、いつでもきっちりスーツを着る、そんな真面目さを否定するつもりはない。先日、外国のビジネスマンの集団が、全員スーツをばっちり着て炎天下のオフィス街を闊歩しているのを見た。それはそれでかっこよかったし、日本人ビジネスマンでも、真夏に汗ひとつかかずに涼しい顔でスーツをキメている人を見ると、プロだなあ、と尊敬すら感じる。
 俺の場合、職場は一応スーツだが、夏は上着を職場のロッカーに置いていて、通勤では着ない。ネクタイはしたり、しなかったり。暑がりなのだ。基本は内勤だからそれが許されるのかもしれない。だが、汗だくサラリーマンに敢えて言わせてもらいたい。
 そんなに暑けりゃ、なぜ通勤の時ぐらい、上着を脱がないの?手に持っていればいいじゃん。その玉の汗が滴って、Yシャツの襟に染みを作ってんの、気づいてる?そんな格好でお客さんの所に行っても却って失礼でしょうに?
 だいいち、汗臭いのだよ!