通勤電車の忌々しい人々〜鬱陶しい傘

 梅雨時の満員電車は鬱陶しい。ジメジメしてジトジトして、かび臭さや汗臭さが充満した満員の車内で、とりわけ鬱陶しいのは「傘のマナー違反」だ。
 まず多いのが、濡れた傘の先を人の方に向けて持つ人。これは若い女性に多いのね。傘をバッグやらと一緒に腕に引っ掛けるんだけど、女性らしく腕をぎゅうっと体に引き寄せて持つものだから、自然と傘の先は体の外側へと向いちゃうわけね。で、隣のにいる俺のふくらはぎ辺りに、濡れた傘の先が当たるわけ。スラックスの生地にじわーと広がる冷たい水の感触・・・。俺は脚を必死に動かして「傘があたってるよアンタ!」と伝えるのに、一向に気づかぬ不感症女。あ〜鬱陶しい。
 それから男の人に多いのは、かっこつけて傘を水平に持って歩くヤツ。つまり傘の柄の部分じゃなくて本体の中心部分を握って歩く。そうしたほうが、傘を腕に引っ掛けたときとは違って、腕を振ってスタスタと歩けちゃうわけね。でもこれが回りの人にとっては厄介で、傘の先が地面の方に向くのではなく、地面と平行方向に向いちゃうから、階段で後を歩いていたりすると傘先がもろ自分を刺さんばかりに目前に迫ってきたりして本当に危ないのだ。こっちだって急いでるのに、フェンシングの試合のごとく相手を威嚇してくる傘先攻撃の前に足がすくんでしまう。あ〜鬱陶しい。
 そういえば、前の上司、デパートとかの入り口に下がってるポリエチレンの傘袋をいつも通勤電車で使ってるって言ってたっけ。その上司、だいっ嫌いだったけど、その時だけは「ふ〜ん、やるもんだね」って思った。でもそんなことを朝礼で自慢することがやっぱり嫌だった。・・・どうでもいいことね。
 ※「通勤電車の忌々しい人々」のエントリーが溜まったのでカテゴリーを設定しました。過去ログは「痛勤電車」カテゴリーにて。