セイコがカバーアルバムを出すならこんな感じ・・・?
今年はアキナさんが元気で、ここのところアキナのエントリーばかりだったのだけど、俺はもともとセイコ派でアキナは苦手にしていたのね。それがいつの間にアキナも大好きになってしまって。でも今回は初心に戻って(笑)セイコの話題を。
さて、あれだけの表現力を持つ聖子さんがもし、近年のカバー・アルバムブームにに乗ってカバーを手がけてくれたら、きっと素晴らしい作品になるに違いない、と思っているファンは少なくないだろうと思うのね。陳腐な言葉が並んだ自作のウタでさえ、それなりに聴かせることが出来ちゃうセイコさんなんだから、プロが作った(笑)名曲を歌ってくれたらどれだけ素晴らしいだろう、売上げがジリ貧状態にある現在、もしかするとそれがセイコ復活の起爆剤にもなるかもしれない、なんてね。でも、猫も杓子もカバー、みたいな今の音楽界だからこそ、セイコさんはきっと頑なにカバーを拒んでいるんだろうな、なんていうことも想像できて、そんなセイコさんの心意気を勝手に想像して応援してしまったり・・・みたいなところもあるのかしら。
セイコさん、実は洋楽のカバーは沢山しているのだけど、やはりセイコさんが本領を発揮するのは日本語表現の深さと美しさであって、その意味では国内作品のカバーと言うとレコーディングされたものではクリスマス・アルバム『金色のリボン』収録の「恋人はサンタクロース」くらいなもので、本当に少ないのね。まあ、80年代はプロ集団がセイコの回りに結集していたからオリジナル作品だけで大満足だった我々だけれど、今こそセイコさんには「プロが作った歌」が必要だと、思わずにはおれない。その近道というと、やっぱり「カバー・アルバム」なのよね。
まあ、まずこれを聴いてみてください。
おそらく「小麦色のマーメイド」の頃でしょうか。ブリッコ時代特有の仕草に少し違和感があるとはいえ、実にしっとりと、ファルセットなども駆使して見事に歌い上げていて。デビュー2〜3年目にこの存在感。歌手としての埋蔵量の大きさに今更ながらオドロキです。
それから「ピンクのモーツァルト」の頃のこの動画。こちらはアキナとの競演で、後半がセイコさん。
シャレた曲調にリアレンジして、完全に彼女のものにしているのがスゴイ。
そんなわけで、セイコのカバー。動画サイトでたくさん見つけたのでリンクしときます。カバー・セイコの素晴らしさをご堪能あれ。
「天使の誘惑」(黛ジュン)
「想い出の渚」(ザ・ワイルド・ワンズ)
「グッドバイ・デイ」(来生たかお)
「シャドー・シティ」(寺尾聡)
「あなた」(小坂明子)
演歌も上手なセイコたん。今のセイコさんがカバーアルバムを録音したとすれば、この「津軽海峡」が一番イメージしやすいかしら。
「津軽海峡冬景色」(石川さゆり)
「雨の慕情」(八代亜紀)
やっぱり洋楽は好きみたいで。とくにジョン・オバニオンの「きみだけのバラード」は圧巻。
「きみだけのバラード」
「Moon River」
「エンドレス・ラブ」
「フィーリング」
「やさしく歌って」
最後に、こんなのも見つけました。五輪さんとのトーク入りで、このトークを聴く限りでは、お蔵入りになったオリジナルなのかもね。どマイナーのヨーロピアン歌謡を歌うセイコさんは新鮮。
最後に蔵出しのオリジナル一曲をつけて、とりあえず今回のこの「似非・カバー・アルバム」は完成、ということで(笑)。