セイコファンを続けることの辛さ・歯がゆさ。
セイコさん、そうじゃないんだってば。。。
それが新譜『Cherish』を“試聴した”最初の感想。
断っておくけれど、今回は新譜のレビューではありません。なぜならhiroc-fontana、この新譜、購入しないことに決めたから。
たとえ前作『My Prelude』が久々のトップテン入りのヒットを記録したと言っても、それは30周年イヤーのドサクサでオールド・セイコファンが動いた結果であって、音楽的内容が受け入れられたからでは決してないように思うのね。
にもかかわらず、前作が認められたと勘違いしたのか、前作と全く同じ陣容(聖子本人に小倉良、そして小倉のペンネームと噂されるJohn Reeves)、曲の並びまでまるで踏襲したような作品を送り出してきた聖子さんのそのKYぶりには、ただただあきれるばかりか、怒りにも近い感情を抱いてしまった俺なのである。
セイコさん、そうじゃないんだってば!いつになったらわかってくれるんだよ!!ってね。
だから俺、今回の作品は「不買」と決めました。
もちろん、それでも応援するのが本当のファンだというのはわかっているし(実際俺はファンを続けるわけだし)、80年代のアイドル・聖子と今の“自称アーティスト・Seiko Matsuda”はすでに別物だということもわかっている。今の聖子さんが音楽を自作することにアーティストとしてのプライドをかけていることも何となくわかるし、そんな最近の聖子さんとその作品群を積極的に受け入れているファンも少なくないこともわかっている・・・。
ただ、多くのファンは歌手としての松田聖子の天性の才能に惚れているのであって、ソングライターとしての才能に惚れているわけではないのだ。そして、セイコさんの声があってこそ、セルフ作品が並ぶ新譜を今も買い続けているのだ、ということをいい加減、自覚してくれないものだろうか、聖子さん!
何も、松本隆とまた組んでくれればそれでいい、と言っているのではない。スタンダードナンバーでもいい、カバーソングでもいい。ただ、歌手としてのその天賦の才能・表現力を発揮するに相応しい「歌」を歌ってほしい。それが俺の願い。だから俺、今回ばかりは、買わないことにした。いつまでも「声」だけにつられてアルバムを買っていては、聖子さんにこの思いは決して届かないから。
思えばね、『Baby's Breath』も『My Pure Melody』も『My Prelude』も、近作は2〜3回聴いたらほとんどCDラックに眠り続けるばかりで、聖子さんのちょっとした変化だけで最初はワクワクさせられながらも、正直言って作品としてはイマイチなものばかりだった。さすがに4枚続けてまで“CDラックのこやし”に出来ないわよね、ウチもそんなに広くないし(笑)
ただただ悔しいのは、試聴した限りでは今の聖子さんの声がとても好調だということ。オープニングの「I Can't Fallin' in Love」なんて、90年代前半の油の乗っていたころの声が戻ってきているようで思わずハッとするほど。こういったことでついつい買うファンも多いのでしょう、きっと。そこが聖子ファンの辛さ。こんなに素晴らしい歌手なのに、自作へのこだわりによってその才能(もうあと何年あの歌声がキープできるのか・・・涙)を自ら浪費し続けているばかりに見える最近の聖子さん。。。
それでも、年1枚ペースで新作を発表し続け、カウントダウンライブで懐かしい歌を披露してくれる聖子さんのことがやっぱりファンの俺たちは大好きで、そんな聖子さんに感謝の気持ちさえ覚え、応援せずにはおれないという、この歯がゆさ。
そしてやはり、ファンである俺は、聖子さんの次回作に淡い期待を抱いてしまうのだ。。。今度こそ、と思って。とほほ。
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さて、このブログもスタートから6年と半年を前に、今回のこの日記でいよいよ30万ビュー達成となりそうです。そんな記念のエントリーが「聖子の新譜、不買」というのですから(笑)、聖子ファンに支えられてきた感のあるこのブログとしてはちょっと申し訳ない気持ちなのですが。
20万ページビュー達成が昨年6月でしたから、ここ1年はおかげさまで閲覧数が飛躍的に伸びたことになります。理由はまったく分らないのですが(笑)、何事も継続は力なり、ということなのでしょうね。
これからもシロート目線で皆さんに喜んで読んでいただけるような記事を書き続けて行ければいいなとは思っているのですが、何しろ年々公私ともに益々忙しくなりつつあり、なかなか時間が取れないのが現状でもあります。更新がままならない時期もあるかもしれませんが、どうぞ今後ともよろしくお願いします!