私の2015紅白歌合戦鑑賞記〜聖子のこれから

 明けましておめでとうございます。
 
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 
 さて、今回も紅白歌合戦、家でゆっくり観ました(実際は大掃除とかしながら、なんですけどね 苦笑)。やっぱり、いいわね〜、ひとり、家で年越しするのも。。。(と、少し強がり。涙)
 なんだか冴えないメンツだな〜なんてことを思いながら(まあ、セイコファンとしてはセイコの大トリこそが「目玉」なんですけどね)も、いざ観始めると、やたら弾けてキレキレに踊るヒロミ・ゴーに始まって、大原櫻子(え?aiko?みたいな)とか、乃木坂(曲が結構イイわ!)とかトリプルA(わ、意外に歌ウマイ!)とか山内惠介(うふっ、お仲間ね♡)、ゲス乙女(あ、ベースのクマさん、タイプ♡)などなど、ひとり心の中でツッコミやらチャチャやら入れながらも、次々と出てくる"なんとなく知っていたけどあまり真剣に見た(聴いた)ことのない歌手たち"の大舞台勝負に、いつの間に引き付けられてしまうのよね。紅白って、やっぱりスゴイのかもしれない。そう、思えた。
 そして、1年を代表するヒット曲の無かった2015年、そのうえ今回の紅白は出演者の半数以上が過去の曲を歌うということで、"その年に活躍した歌手が、その年の代表曲を歌う"という、歌謡界華やかなりしころの紅白のコンセプト、いわば「流行歌」という概念がもうすっかり崩壊してしまっていることを痛切に感じた今回の紅白でもありました。そんな中で、ロングヒットで十ウン年ぶり出場の島津亜矢姐の「帰らんちゃよか」、圧倒的な歌唱力にノックアウトされたSuperflyの「Beautiful」、そしてステージ演出のカッコよさに痺れた椎名林檎ちゃんの「長く短い祭 〜ここは地獄か天国か篇〜」など、「今年のヒット曲」と呼べる数少ない作品が確かに魅力的にアピールされてくる場面もあって、出演後にヒットするという「紅白効果」はきっとあるのだろうな、と納得もした。
 さて、年末の聖子さんは、30日が「日本レコード大賞」、大晦日が「紅白歌合戦」と、連続大舞台でのテレビ出演で、それもナマ歌。35周年ということで選曲はすべてユーミン作曲というこだわりも見せてくれた。でも、その選曲が裏目に出て、これら大ヒット曲でのかつての聖子さんの歌唱をイメージしていた一般の人々(コアなファンではなく、という意味ね)にとっては、今回のセイコたんのナマ歌、かなりの衝撃だったのかもしれない(実際、聖子をリアルタイムで知らないウチの姪っ子にさえ、元旦に会ったとき開口一番に「聖子ちゃん、声が全然出てなかったよね。」なんて言われてしまったりして・・・涙)。このブログでも過去に聖子さんの最近の声についてはしばしば話題にしていることもあって、大晦日から元旦にかけてのアクセスの大多数は「聖子 声 出てない」「聖子 歌ヘタになった」とかいう残念ワード検索ばかりで、悲しいかなアクセス数だけは過去最高に・・・(号泣)。
 そういうワタシも、最近は聖子さんの喉が復調しているように感じていただけに、今回の紅白での歌唱には衝撃を受けた一人なの(トホホ)。もちろん、何やかや言って年間最高視聴率を誇る「国民的番組」の大トリを務めることの重圧はあったにせよ、キャリア35年でまだ50代前半の現役歌手としては、あのステージははっきり言って、残念としか言いようがなくて。特に歌い出しの部分は声が震えて中々マイクに乗らず、まるでシロートみたいな不安定なボーカルに聴こえて、その“スターオーラ”だけでは覆い隠せない、声量・音程・声質の「衰え」がはっきり出てしまった気がする。みんなが知っている「赤スイ」だからこそ、余計にそれが如実に現れてしまったようにも思うのね。せめて「永遠のもっと果てまで」を歌ってくれたら、あの曲の方が今の聖子たんには無理なく歌えるはずだし、紅白効果も期待できるし、2年連続の大トリだったからこそ、そうした挑戦をしてほしかったと悔やまれるわ・・・ホント。
 とは言いいつつも。
 35年間、ほとんど休む間もなくトップスターとして歌い続け、そのぶんだけ、喉を酷使してきた(我が身を削って歌い続けてくれた)聖子さんに、今更、厳しいことなど言う気など全くない!私なのです。むしろ、今の(それなりに枯れた)姿を堂々と包み隠さず見せてくれた聖子さんに、感謝すら感じてしまってね。
 オールタイムベスト『We Love SEIKO「We Love SEIKO」-35thAnniversary松田聖子究極オールタイムベスト50Songs-(通常盤:3CD)がトップ3入りの大ヒットとなり、“聖子ポップス”が35年間を通じていまだに輝きを放っていることが再認識・再評価されている中で、過去の曲も一生懸命、大事に歌おうとする聖子さんがいて。しかし、もう以前のようには歌えない聖子さんがいて。そんな風に考えると何だか、胸がいっぱいになってしまうのね。どんだけ、聖子・Loveな私なのでしょう。。。
 というわけで、これからの聖子さん。私なりに次の一手を考えてみた。
1)しばし休養、喉をメンテする(できればメディカル的に・・)→リハビリ→美声再生。
2)35周年を期に過去曲の歌唱は封印。→声に負荷をかけないムード音楽系に路線変更。
3)「口パク」テクにさらに磨きをかけて、「口パク」女王から“女神”へ。
なんて、最後はおふざけになってしまって、ゴメンナサイ。
 いずれにしても、聖子たんが歌い続けてくれるかぎり、応援していきたいと強く思っているhiroc-fontanaなのであります。皆さま、これからもよろしくお願いします。