ベストテン・クラシックス〜1981年3月

 お久し振りです。
 ホントーに公私ともに忙しく、いっそブログは休止させて戴いた方が良いのかも、などと考えていた今日この頃です(苦笑)。でもまあ、そんなに早まった行動を取らなくとも、過去ログの「聖子さん」「裕美さん」関連だけでも多くの皆さんがお寄りくださっている現状もありまして、まあ、ボチボチ続けさせていただきましょう、と考え直したところでございます。
 そこで今回はネタ切れのときの定番企画(笑)、こちらも久しぶりのベストテン・クラシックス。今から35年前、1981年3月のチャートです。
 1982年以降の「アイドル全盛期」前夜、いわゆるニューミュージックがまだまだ勢力を誇っていた時期の少し渋めな印象のチャートですが、いやなかなか、面白いメンツが揃っています。
 それでは、カウントダウン。
 第10位は前週16位からのトップテン入り。寺尾聡さん「シャドー・シティ」です。発売は1980年8月。最初にこの曲がタイヤメーカーのCM曲として流れ、このシブイ曲を歌っているのはだれ?え?あの俳優の「てらおあきら」?という感じでじわじわと話題になって、結局それが「ルビーの指環」の大ヒットを呼んだわけですね。

 
 続いて第9位。13位の初登場から2週目でトップテン入り。さだまさしさん「驛舎えき)」です。さださんはこのころトップテン常連でした。ヒット曲というには地味な作品ですが、同時期の「北の国から」とリンクしているような作風でもあります。

 
 第8位!先週5位からランクダウン。五十嵐浩晃さんの「ペガサスの朝」です。チョコレート菓子のCMソングとして大ヒットしました。前年にやはりCMソングの「愛は風まかせ」がスマッシュヒット、この曲で初のトップテン入り。北海道出身で、ポスト松山千春さん的に言われていた時期もあったような気もするんですが、そのあとが続かず・・・。とはいえ今だ現役で地道な活動を続けられているとのこと。

 
 さあ、7位に我らが聖子さん登場。松田聖子さんの4thシングル「チェリーブラッサム」です。トップテン7週目にして惜しくもトップ3から陥落ですが、1位を4週キープ、最終的には売上67万枚を記録する大ヒットでした。軽々と高音まで地声で押し通すそのボーカルのパワーに、19歳の聖子さんのキラキラした可憐極まりないルックス。もう、奇跡ですわ。初の財津作品を歌う聖子さんの姿には「新しい何かが始まる」予感が漲っている気がします。

 
 セイコたん登場で、ちょっと熱くなり過ぎました(苦笑)。
 続いて第6位は「スローなブギにしてくれ」、南佳孝さんです。浅野温子さん主演の同名映画の主題歌としてヒットしました。この第6位が最高位。もっとヒットしたような気もしたんですけどね。
 
 第5位!先週7位から2ランクアップでトップ5入り。矢野顕子さん「春咲小紅」です。化粧品のCMソングで、彼女にとっては生涯唯一のシングルヒット。バック演奏はなんと、YMOです。才気ほとばしるアッコさんが“フツーに”優れたポップ・ソングを書く人なのだ、ということを世間に知らしめる意味で、価値あるヒットでした。いま思えば。

 
 さて、続く第4位は1981年上半期、しつこいくらいに(苦笑)トップテンに居座った、ある意味この年を代表する大ヒット演歌「奥飛騨慕情」。作詞・作曲・歌唱は、竜鉄也さん。この年の年間チャート2位、もちろんミリオンヒットでした。この曲を聴きながら思わず声を合わせて唸っている自分に気付く、hiroc-fontana、五十路です(苦笑)。残念ながら竜さんは2010年にお亡くなりになっています。

 
 では、ここでトップテン圏外11位〜20位のご紹介。
11位 スニーカーぶるーす(近藤真彦
12位 恋のぼんちシート(ザ・ぼんち
13位 恋=Do!(田原俊彦
14位 FOXY(スーザン・アントン)
15位 万里の河(チャゲ&飛鳥
16位 未完成(郷ひろみ
17位 横須賀Baby(横浜銀蠅
18位 サンセット・メモリー杉村尚美
19位 ブランデーグラス(石原裕次郎
20位 悲しくて(雅夢
ななんと、裕次郎さんがまだ現役でヒットを飛ばしていたんですね。スゴイ。アイドルは聖子、マッチ、トシの三つ巴でしたが、それ以外は影も形もなく。サンメモの杉村さんチャゲアス雅夢など、やはりまだNM勢の方が元気な時代でした。
 
 さていよいよトップ3に突入。第3位!17位にもランクインしているT.C.R.横浜銀蝿R.S.(正式名は“THE CRAZY RIDER 横浜銀蝿 ROLLING SPECIAL”。長いっ!)の「ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編)」です。当時、高校生だったhiroc-fontana、クラスに数名居たロングスカート&ロングヘアーのツッパリ姐さんがこの曲を流しながら昼休みにツイスト踊っているのを恐る恐る横目で見てましたっけ(汗)。

 
 第2位!こちらも2曲目の登場。1981年を代表する曲はやはりこの曲でしょう。寺尾聡さん「ルビーの指環」。このあと10週連続で1位をキープします。レコード大賞をはじめ、年末の音楽賞総なめでした。「ザ・ベストテン」での12週1位は番組最長記録で、記念として特別ソファが作られました。

 
 さて、第1位は、先週と変わらず、シャネルズの3rdシングル「街角トワイライト」です。3週にわたって1位をキープするこの曲、最終的に72万枚を売り上げ、デビュー曲「ランナウェイ」に続く売上を記録しました。いまやボーカリストとして確固たる地位を築いている鈴木マーチンさん。何だかこの頃が懐かしいですね。

 
 いかがでしたか?南佳孝さんに銀蠅にシャネルズ、ナニゲに1981年はオールディーズがリバイバルした年だったようですね。
 そんな中、やっぱり光っていたのは、聖子さん!でした。