CDかき入れどき 〜さて安室ちゃんは・・・

 だいたい11月というのは大物のCDリリースが相次ぐのが恒例ではあるんだけど、今年は参ったわ。
 邦楽・洋楽を問わず好きなアーティストの作品情報が次々と告知されるものだから、あれも欲しい、これも欲しい、となってしまいまして。ワタシ、先月から1カ月の間に密林サイトに6枚もポチ、しちゃいました。こんなの、久しぶり。
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 それで、早速ヘビロテしているのはやっぱりアムロちゃんでね。

Finally(DVD付)(スマプラ対応) 通常盤(初回盤終了)

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 まず、オープニングに収められたデビューシングルの「ミスターU.S.A」(初めて聴いたのだ)が予想以上に良くて、わ、いいじゃん!と思ったのね。それで「愛してマスカット」「TRY ME〜私を信じて〜」とつながって、(ユーロビートのこの安っぽさが懐かしいわ・・・)なんて独りごちながら、次々飛び出す懐かしい曲を聴いていて、DiSC1の終盤まで聴いたとき、ふと気づいた。
あ、これ、“オールタイムベスト”じゃないんだわ!」と。 

  • 昔の曲を歌い直しているのは、まあ、完璧主義の安室ちゃんらしいアプローチで、良しとしよう。
  • 再録と同時にメインボーカルが際立つリミックスがされて、バッキングコーラスが思い切りカットされているのも、まあ良しとしよう。

 でも。「Dreaming I was dreaming」「toi et moi」「SOMETHING 'BOUT THE KISS」「LOVE 2000」「PLEASE SMILE AGAIN」といった、低迷期ながら確実に次の展開に向けてチャレンジを重ねていた時期の曲たち、そして、マニアックなR&B色に染まった初期の曲ゆえ最もセールスが落ち込んでいた時期の名曲群「shine more」「Put 'Em Up」「ALARM」さえオミットされてしまって、これで果たしてアムロちゃんの集大成アルバムと、言えるのか?
 言えないよ!
 ということでワタシ、結局はもう一枚これ、密林でポチ!しちゃいました(中期の曲を集めたベスト盤ね)。LOVE ENHANCED - single collection ああ。またこれでおカネが飛んでいくわ・・・。(これ、よくある「引退商法」なのかしら?なんて疑心暗鬼になったりしてね。)
 ところで、本アルバム『Finally』、3枚組のDisc3はほとんど既発アルバムには未収録の曲ばかりということで、そこで“元を取った”感があるのは確かで。ただし、曲のほうはちょっと玉石混交の様相を呈していて、近年のオリアルのスキのない完成度から比べればワクワク感は遥かに少ないかも。全編英語で通してきたここ数年の作品には、英語にチャレンジしているというだけでも緊張が漲っていたような気がするのだけど、今回の新曲たちの多くはかつてのアムロちゃんの代名詞でもあった、英語と日本語をブレンドした“似非R&B”的世界に戻っていて(コムロ作品もあり)、嬉しい反面やはり、引退に向けて、もう「挑戦」はやめたのね・・・という一抹の淋しさが残るのも事実で。
 カウントダウン。始まってます。