80年代アイドル

「かっこつかないね」田原俊彦

ウチに、とある録画ビデオが残っている。94年放送のNHK「ふたりのビッグショー」だ。ゲストは松田聖子&田原俊彦。当時で言えば夢の共演。俺のお目当ては聖子だったのだけど、このビデオではトシちゃんが断然、素晴らしいので、たま〜にトシちゃん目当てで…

歌姫たちの今

松田聖子『bless you』が5月、中森明菜『DESTINATION』が6月、ともに2006年発売の新譜だ。ともにオリコンチャートのトップ20入りを果たした。ふたりがトップスターとしてしのぎを削っていた80年代、多くのファンは、20年以上経った2006年にふたりが…

中庸の強み〜石川秀美

それは、クラクラするような蒸し暑い日。CDの棚で目について、何だかとっても聴きたくなっちゃった、ヒデミ。そう、石川秀美には「日本の夏」が似合う。海の家だとか、濁った海水だとか、黒っぽい砂浜だとか、寝転ぶ場所もないような浜辺の混雑だとか。ハ…

荻野目洋子「VERGE OF LOVE」

80年代中盤、86年から87年ごろ。 聖子が出産休暇を機に活動を抑制し、WINKや静香姐さん・美穂・ナンノはブレイク前夜であり、アキナが孤軍奮闘していた時代だ。アイドル界は「おにゃん子」が席捲。丁度、音楽フォーマットがアナログレコードからCDに…

薬師丸ひろ子「胸の振子」

「柳につばめは あなたにわたし 胸の振子が鳴る鳴る 朝から今日も〜」というのは昭和の時代を代表する不朽の名曲だ(唄:霧島昇、詞:サトウハチロー/曲:服部良一)。これはポップスだの演歌だの、クラシックだのジャズだのという、明らかに「音楽という神…

南野陽子「話しかけたかった」

ナンノというと何故かおきゃんな江戸の町娘のイメージ。「おすすめ本」からの流れを汲んだつもり、なんだけど(笑)。瓜実顔に輝くアーモンド型の眼。確かに黒襟の着物に日本髪、たすきに前掛けなんかが似合いそうだけど、これは彼女が扮した「はいからさん…

歌謡ロカバラ女王〜工藤静香

歌手が旬で、座付きの作家たちが旬なとき、とても幸せなコラボレーションが生まれ、傑作が続出する一時期がある。百恵における宇崎・阿木ラインしかり、ピンクレディーにおける阿久・都倉コンビしかり、最近ではアムロ・コムロコンビなんかもそうだ。そこに…

近藤真彦「Made In Japan」

先日、あるコンピレーションCDを聴いていて、その中の1曲が耳にヒットした。マッチこと近藤真彦の「Made In Japan」(詞:松本隆 曲:筒美京平、1988年作品)だ。俺は昔からジャニーズ系ボーイズは好みじゃないので(だってキレイすぎるんだもん)、素…

美形アクトレスシンガーの哀しみ〜中山美穂

最近CMでよく見かける中山美穂。母となって、その佇まいに貫禄さえのぞかせているね。近々CDBOXも発売とのことで、少しづつ活動再開だろうか。 俺はある時期、彼女の曲が好きで良く聞いていた。特に88年の大ヒット「人魚姫」〜90年「セミスウィー…

ミュージカル・ライフ〜本田美奈子

俺は、朝令暮改をくりかえす上司が大嫌い。たぶん、自分の優柔不断さに負い目を感じていることの裏返しだろう。 同様に、活動のコンセプトが一貫していない芸能人も嫌いだ。アンタ、いったい何がしたいの?みたいな人。そんなわけで、俺は昔、本田美奈子が嫌…

森高千里「SWEET CANDY」

俺、モリタカには特別、思い入れがあるわけではないのだけど。最近、CMで「私がオバさんになっても」をよく耳にするので、ちょっと思い出したことがあって。 若い頃、会社のひとつ下の後輩がモリタカに似てた。本当に鈴を転がすような声で笑う、こじんまり…

そしてコイズミ復活?

小泉人気再燃か? というわけで、今回は小泉さんのことを書きたい。但し、キョンキョンね。 2002年末発売3枚組「Kyon3 - Koizumi The Great 51」をよく聴く。デビュー20周年を記念して発売された、いわゆるコンプリートベスト盤。1〜2枚目がシング…

愛聴盤3「Touch me,Seiko」

松田聖子のシングル「青い珊瑚礁」から「Rock'n Rouge」までのシングルB面ばかりを収めた編集盤(1984年発売)である。好アルバムが数多くある聖子だけれど、俺としてはこの編集盤こそが、特にお気に入りの1枚。 今さら言うまでもなく、80年代前半〜…

斉藤由貴の短い青春

斉藤由貴は1985年2月、松本隆・筒美京平のゴールデンコンビによる作品「卒業」でデビューした。この曲における松本隆氏の詞は松田聖子への提供曲「制服」(名曲!)をさらに熟成させたような内容で、卒業ソングの集大成とも言うべき完成度を見せている…

アキナの計算<セイコの打算

2月14日の「HEY!×3」は松田聖子と中森明菜のボーリング対決!という、かつてのアイドル好きには夢のような企画だったが、実際は少々肩透かしを食らったような内容だった。二人ともボーリングが下手で試合にならないし、リアクションもごくフツー。友…