80年代アイドル(松田聖子)

セイコ・ソングス19〜「all to you」

2002年の全米リリース・アルバム『area62』より。曲(words,music)のクレジットは、Seiko、J.Colin、R.Nevilとのこと。1996年の『Was It the Future』に引き続いてロビー・ネヴィルが加わっているけれど、彼が加わっているのはこの曲を含めてアルバムでは数…

歌姫の失われた90年代・セイコ編〜その2

昨日のつづきを。 アキナの90年代を振り返ったとき、レコード会社移籍のドサクサで濫発された数多のベスト盤やカバーアルバムの狭間でひっそりとリリースされた「オリジナル・アルバム」の中に、キラリと光る「財宝」が眠っていた感じだったのね(笑) セ…

歌姫の失われた90年代・セイコ編〜その1

明菜に続いて、今回はセイコ。われらが松田聖子!の90年代を振り返ってみようと思うのだ。 セイコさんの90年代を振り返るとき、まず、80年代終盤の動きを見ないといけないのね。88年のアルバム『Citron』を最後に松本隆センセイとの決別後、89年にはサンミュ…

カウント・ダウン・ライブ・パーティー

ア・ハッピー・ニュー・イヤー! さて、大晦日、hiroc-fontanaは聖子ファン28年目にして初めてカウントダウンライブに参戦してきたのだ。聖子さんのライブ自体は1985年の武道館に1回だけ行ったことがあるのだけど、それ以来二十数年ぶりの生セイコ! …

セイコ・ソングス18〜「Eighteen」

1980年10月発売、セイコさんのサード・シングル「風は秋色」のカップリング曲(両A面扱い)がこの曲。ご存知「風は秋色」はセイコたん初のナンバーワン獲得曲で、当時は洗顔クリーム「エクボ」のCMソングとしてテレビからもバンバン流れていたのよ…

セイコ・ソングス17〜「Vacancy」

突然の豪雨と激しい気温の変化に翻弄された今年の晩夏。しかしその裏で季節は静かに、着実に進んでいたようで、今朝、開け放った窓から吹き込む冷ややかな空気に、思わず掛布団を胸までかき上げながら目覚めると、カーテンの隙間から穏やかな朝日が溶けて澄…

【10万ヒット記念】掘り出しものをどうぞ

このブログも、いつの間にかカウンターが10万に近づいてます。おそらく今回のエントリー後には10万のキリ番を踏んで下さる方が出てくることでしょう。ありがとうございます。 そんなわけで、リンク元を辿ってみるとおそらくこのブログを覗いてくださる人の中…

セイコ・ソングス16〜「黄色いカーディガン」

まず、これをご鑑賞ください。25年前(!)の聖子さん。ほとんどノーメイクなのに、とっても美しく輝いているでしょう?今では全身から「人工」又は「作りもの」の匂いが漂ってくる(笑)彼女とは大違い。歌のほうも、さりげない中に本来の歌の上手さが自…

最新作をかる〜くレビュー

My pure melody(初回生産限定盤)(DVD付)アーティスト: 松田聖子出版社/メーカー: SMR(SME)(M)発売日: 2008/05/21メディア: CD クリック: 24回この商品を含むブログ (5件) を見る セイコたん専門評論サイト「MR&O」さんの閉鎖以来、レビューを読んでから聴く…

セイコ・ソングス15〜「裏庭のガレージで抱きしめて」

1987年5月発売のアルバム『Strawberry Time』より。当時の日本の音楽界はバンドブームのスタート期にあたり、アルバム『Strawberry Time』は、それらロック系バンドを含む当時の新進気鋭ミュージシャンからの曲提供を受けて制作されており、それまでは…

セイコ・ソングス14〜「花びら舞う季節に」

花びら舞う季節にアーティスト: 松田聖子,Seiko Matsuda,Kei Yoshikawa,Tadashi Yatabe出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ発売日: 2008/03/19メディア: CD クリック: 19回この商品を含むブログ (1件) を見る いつの間にか自作自演アーティストに…

セイコ・ソングス13〜「Sailing」

ちょっと先日のモモエさんの回で精魂尽きた状態の俺でして、今回は軽めに書きますね。 今回のこの曲は、結構ファンの間では「人気曲」なのかもしれないね。1981年のサード・アルバム『Silhouette』よりピックアップしました。 この曲、設定は「夏」なん…

セイコ・ソングス12〜「凍った息」

今朝、窓のカーテンを開けたら、一面の雪景色。東京では久しぶりの積雪です。そこでこの曲を選びました。 「凍った息」。1987年11月発売のシングル「PEARL-WHITE EVE」のカップリング曲。作詞・松本隆、作曲・大江千里、編曲・井上鑑。A面「PEARL-WHITE EVE…

セイコ・ソングス11〜「ジングルベルも聞こえない」

さりげな〜く再開のセイコ・ソングス。 シーズン2突入!てか(笑)。 クリスマスも近いってことで、今回は82年のクリ・アル(こんな略し方アリ?)『金色のリボン』収録の「ジングルベルも聞こえない」。俺は日本でイチバン、クリスマスが似合う歌手って…

セイコ・ソングス番外編〜マイ・フェイバリット・シングルズ(of SEIKO)

「セイコ・ソングス」として続けてきた聖子さんの隠れた名曲紹介シリーズ、10回目でひとまず終了とも思ったのだけど、リンクさせてもらっている聖子ファン専門の評論サイト「MR&O」さんにトラバしてからというもの、拙ブログのアクセス数増加は無視で…

セイコ・ソングス10〜「How Can I Fall?」

セイコ・ソングス一区切りの10回目は、1991年の洋楽カバー・アルバム『Eternal』からの1曲。原曲はイギリスのバンド“Breathe”による1988年のヒット曲。 聖子さんの場合、当たり前過ぎるのか、その歌の巧さは改めてあまり言及されないような気がするの…

セイコ・ソングス9〜「メディテーション」

83年6月発表の大ヒットアルバム『ユートピア』より。聖子さんはこの年デビュー4年目。前年のユーミン3部作ではアイドル的人気を保ったまま、アーティストとして軽やかにグレードアップを果たし、その果ともいうべき国民的大ヒット「ガラスの林檎/Sweet …

セイコ・ソングス8〜「たそがれにSay Good-bye」

1989年のアルバム『Precious Moment』で多くの聖子ファン同様に大きな落胆を味わった俺。同時に聖子さんにとって、松本隆氏の存在がいかに大きかったのかということを思い知らされた。翌90年に1年ぶりに『We Are Love』が発売されても、しばらくは購…

セイコ・ソングス7〜「硝子のプリズム」

聖子さんが20世紀のアイドル最高傑作だとして、それは華のあるスターを育てることに長けたプロダクション・サンミュージックと、アイドルというジャンルに「音楽性」を盛り込むことに成功したレコード会社・CBSソニーという、両者の夢のようなコラボレーシ…

セイコ・ソングス6〜「そよ風のフェイント」

84年12月発売のアルバム『Windy Shadow』より。作詞:松本隆、作曲:矢野顕子、編曲:戸塚修。たった3分の小品ながらキラリと光る異色作。俺、この曲、大好きなんです。 「プロポーズ」という、恐らくは人生で出会う最大級の幸せな瞬間のエピソードを見事に…

セイコ・ソングス5〜「瞳とじて」

最新アルバム『Baby's Breath』より、今イチバンのお気に入りがこの「瞳とじて」。タイトルからしてアリがちでパクリっぽいんだけど、もうその辺は目をつぶって(笑)この素晴らしい聖子さんの自作曲を賞賛しましょう。 聖子さんのセルフプロデュース時代(9…

セイコ・ソングス4〜「Please don't go」

87年の冬のアルバム『Snow Garden』に収められた、これぞ隠れた名曲と呼ぶに相応しい1曲。作詞:松本隆、作曲:南佳孝、編曲:井上鑑。 聖子さんと松本隆氏のコラボは85年のアルバム 『The 9th Wave』で一旦途切れ、そのまま聖子さんは結婚・出産休業に…

セイコ・ソングス3〜「samui yoru」

デビュー20周年を迎え、再び歌手としての原点に立ち戻って製作されたというのが売り文句だった1999年発売のアルバム『永遠の少女』は、黄金期を築いたパートナー・松本隆と10年ぶりにタッグを組んだことでも話題になった。しかしフタをあけてみれば、ア…

セイコ・ソングス2〜「パシフィック」

正直、聖子さんは女優には向いていない...これに異論を唱える人はほとんどいないでしょう。俺が不思議なのは、百恵さんをはじめ大成した歌手の多くが役者としても優れた才能を発揮するケースが多いにもかかわらず、歌の世界では天才的な表現者である聖子…

セイコ・ソングス1〜「レモネードの夏」

俺のお気に入りセイコ・ソングの紹介。第1回目です。 冷えたレモネード 白いカフェから 揺れる木漏れ日を見たの あとあなたに逢えれば もうひと足 早い夏 (詞:松本隆) 避暑地の初夏を思わせる、新緑の間を吹き抜ける心地良いそよ風のような曲。この季節に…

SEIKO SUITE』でセイコ熱再び

ソニーからプレミアム・ボックスの発売中止の報を受け取ったあと、なんだか急に俺の中のセイコ熱が過熱してしまって、収まりがつかなくなってしまった。あの頃のキラキラした聖子ポップスを、良い音でもう1度聞いてみたい、という願望が抑えきれなくなって…

『Eternal Ⅱ』

せ、聖子ちゃん。違う、違うんだってば〜! つくづく、松田さんっていうのは「政権与党」だなあ、て思う。安定した支持基盤を持って政局運営しているんだけど、肝心なところで国民の声が届かないのよねえ。なんだかどんどん「ひとりよがり」になっていく感じ…

「bless you」

新曲なので、80年代アイドルのカテゴリーでいいのかどうか、迷いつつ。 「bless you」。この聖子は、いい。とてもいい。 注意深く聴かない限り、定番の聖子バラードに聴こえてしまうためか、4月26日に発売されてオリコン最高位29位を記録したあとは早…